請願第4号
令和5年9月6日受理
義務教育費国庫負担制度堅持についての請願
紹介議員 おくの 尚美
一色 風子
三好 さつき
請願趣旨
いじめや不登校の子どもたちの増加、貧困やヤングケアラー等による不安定で複雑な家
庭環境など、子どもたちを取り巻く問題は多様化・細分化しており、一人ひとりの子ども
に対して、よりきめ細やかな指導・支援が必要となっています。
西宮市内の小学校・中学校では、年度当初から教員配置基準に満たない教員未配置が発
生しています。それに加え、育児休業、病気休職者などの代替措置が未充足となるなど、
他市と比較しても教職員の不足が深刻な危機的な状況です。慢性的な教員不足は、子ども
たち一人ひとりに丁寧に寄り添うことはもちろん、日々の教材研究や授業準備の時間を十
分に確保することも困難な状況を招いており、子どもたちの豊かな学びと育ちを実現する
ためにも、教職員の働き方改革実現は不可欠です。
一方、厳しい財政状況の中、独自財源により人的措置等を行っている自治体もあります
が、自治体間の教育格差が生じることは大きな問題です。現在、義務教育費国庫負担制度
は、国庫負担率が3分の1となっていますが、国の施策として定数改善に向けた財源保障
をし、子どもたちが全国のどこに住んでいても、豊かな学びと育ちを保障するための条件
整備は不可欠です。
こうした観点から、2024年度政府予算編成において下記事項が実現されますよう、
地方自治法第99条の規定にもとづき国の関係機関への意見書提出を請願いたします。
請願事項
1 教職員未配置問題の解消にむけ、必要な財政措置を講じ、人材確保に努めること。
2 教育の機会均等と水準の維持向上をはかるため、地方財政対策を確保した上で義務
教育費国庫負担制度を堅持すること。
請願者 西宮市神祇官町
西宮市教職員組合
執行委員長 杉元 秀臣