意見書案第16号
カリキュラム・オーバーロードの改善を求める意見書提出の件
上記意見書案を次のとおり西宮市議会会議規則第14条第1項の規定により提出する。
令和8年7月3日提出
提出者 西宮市議会議員 一色 風子
〃 大原 智
〃 おくの 尚美
〃 河崎 はじめ
〃 佐野 ひろみ
〃 庄本 けんじ
〃 田中 あきよ
〃 野口 あけみ
〃 宮本 けいこ
〃 三好 さつき
〃 村上 ひろし
〃 よつや 薫
カリキュラム・オーバーロードの改善を求める意見書(案)
多様化の時代を迎え、子ども一人ひとりの主体的な学びや社会性を育む教育が重視され
ている。一方、各学校および教育関係機関による努力にもかかわらず、ストレスを抱える
子どもたちの不登校・いじめ・自死などは増加傾向が続き、教職員の病休や早期退職者の
増加、大規模な教職員不足など、教育現場は深刻な課題を抱えている。
このような深刻な事態の背景には、教員不足や学校教育に求められる役割や学習内容が
増加し、学習指導要領の内容が増え続けてきたことが指摘されている。子どもは、登校か
ら下校まで7時間以上に及ぶ慌ただしい日課を強いられ、教職員は、多大な業務を抱え、
問題を抱える子どもに寄り添う時間や授業準備・教材研究の時間を確保できない状況に置
かれている。
実際、文部科学省が2003年通知において「標準を上回る適切な指導時間を確保する
よう配慮すること」と通知して以降、多くの学校で標準授業時数を大幅に上回る授業が実
施されている。さらに、今日の標準授業数は、1日の授業時数から見たとき教育史上もっ
とも「肥大」な教育課程であり、いわゆる「カリキュラム・オーバーロード」が「今後の
教育課程、学習指導及び学習評価等の在り方に関する有識者検討会」でも指摘されている。
現在の標準授業時数は、小学校4年生から中学校3年生までは年間1015時間、1週間
平均29時間であり、ほぼ毎日6時間授業の計算となる。しかも、その中に学校行事など
の特別活動の時間は含まれていない。これらが、子どもたちにとって心身の負担となり、
教職員の長時間過密労働の一因となっていることが指摘されている。子どもたちがゆとり
をもって主体的に学ぶことができ、教職員が子ども一人ひとりにきめ細やかな指導をおこ
なうための時間確保に向け、下記の実施を強く求める。
記
1 次期学習指導要領の改訂において、増え続けてきた標準授業時数に対し子どもや教職
員の過度な負担軽減に資する見直しをし、子どもにとっても、教職員にとっても無理の
ない、豊かな教育環境を実現すること。
2 子どもたちがゆとりをもって主体的に学ぶことができるよう、学習指導要領の内容を
精選すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和8年7月 日
西 宮 市 議 会
(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
財務大臣
文部科学大臣