意見書案第14号
交通事故等による被害を受けた胎児に係る法整備を求める意見書提出の件
上記意見書案を次のとおり西宮市議会会議規則第14条第1項の規定により提出する。
令和8年7月3日提出
提出者 西宮市議会議員 松本 たかゆき
〃 ありめ こうへい
〃 大原 智
〃 河崎 はじめ
〃 多田 裕
〃 野口 あけみ
〃 花岡 ゆたか
〃 牧 みゆき
交通事故等による被害を受けた胎児に係る法整備を求める意見書(案)
昨年5月、愛知県一宮市で当時妊娠9か月の女性が車にはねられて死亡した。事故直後
の緊急帝王切開で出生した女児は、「低酸素性虚血性脳症」と診断され、生まれた日から
泣き声を上げた事も、目を開いた事も無く、今も意識不明のままである。遺族にとっては
最愛の家族を失った悲しみと、女児の行く末への不安を抱えるという極めて悲惨な事故と
なった。
刑法上、胎児は人ではなく母体の一部とされる為、胎児を被害者と認め、加害者に相応
の刑事処分を認める判例は極僅かであり、加害者に対して自動車運転処罰法の適用は困難
な現状である事から、遺族は「生まれた女児も被害者として扱ってほしい」と切実に訴え
ている。
この遺族の思いに賛同するオンライン署名は13万筆を超えており、現行制度の在り方
に対して多くの国民が改善を求めている事が窺える。
出生前の段階で、胎児の生育状況が医学的に把握出来る現代に於いて、被害の発生時点
によって、法的評価や取り扱いに大きな差が生じる状況は、命の尊厳や公平性、被害者救
済の観点から課題が残る。
よって、交通事故等による被害を受けた胎児に係る法整備を行うよう強く要望する。
記
1 交通事故等による母体への加害行為によって、胎児が出生後に死傷した場合に於ける
自動車運転処罰法等の処罰規定について、刑法上の見直しも含めた議論を行う事。
2 死傷した胎児についても、刑事訴訟法の犯罪被害者参加制度に於ける被害者としての
地位が認められる様運用改善を図る事。
3 交通事故等により出生前に障害を負った子供とその家族が、生涯に亘り充分な医療や
福祉を受けられる様、自賠責保険制度の拡充など、公的な被害者支援体制の充実を図
る事。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和8年7月 日
西 宮 市 議 会
(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
法務大臣
国土交通大臣