意見書案第3号
義務教育費国庫負担制度堅持を求める意見書提出の件
上記意見書案を次のとおり西宮市議会会議規則第14条第1項の規定により提出する。
令和5年9月19日提出
提出者 西宮市議会議員 庄本 けんじ
〃 大川原 成彦
〃 おくの 尚美
〃 たかの しん
〃 前田 しゅうじ
〃 山口 まゆみ
〃 渡辺 けんじろう
義務教育費国庫負担制度堅持を求める意見書(案)
いじめや不登校の子どもたちの増加、貧困やヤングケアラー等による不安定で複雑な家
庭環境など、子どもたちを取り巻く問題は多様化・細分化しており、一人ひとりの子ども
に対して、よりきめ細やかな指導・支援が必要となっている。
西宮市内の小学校・中学校では、年度当初から教員配置基準に満たない教員未配置が発
生している。それに加え、育児休業、病気休職者などの代替措置が未充足となるなど、他
市と比較しても教職員の不足が深刻な危機的な状況である。慢性的な教員不足は、子ども
たち一人ひとりに丁寧に寄り添うことはもちろん、日々の教材研究や授業準備の時間を十
分に確保することも困難な状況を招いており、子どもたちの豊かな学びと育ちを実現する
ためにも、教職員の働き方改革実現は不可欠である。
一方、厳しい財政状況の中、独自財源により人的措置等を行っている自治体もあるが、
自治体間の教育格差が生じることは大きな問題である。現在、義務教育費国庫負担制度は、
国庫負担率が3分の1となっているが、国の施策として定数改善に向けた財源保障をし、
子どもたちが全国のどこに住んでいても、豊かな学びと育ちを保障するための条件整備は
不可欠である。
こうした観点から、国におかれては、2024年度政府予算編成において下記事項が実
現されるよう、強く要望する。
記
1 教職員未配置問題の解消にむけ、必要な財政措置を講じ、人材確保に努めること。
2 教育の機会均等と水準の維持向上をはかるため、地方財政対策を確保した上で義務教
育費国庫負担制度を堅持すること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和5年9月 日
西宮市議会
(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
文部科学大臣