意見書案第13号 議決第280号
平成29年2月21日議決原案可決
衆議院小選挙区選出議員の選挙区の区割り改定において、市の区域を分割しないことを求める意見書提出の件
上記意見書案を次のとおり西宮市議会会議規則第14条第1項の規定により提出する。
平成29年2月21日提出
提出者 西宮市議会議員 町田 博喜
〃 河崎はじめ
〃 川村よしと
〃 菅野 雅一
〃 佐藤みち子
〃 篠原 正寛
〃 澁谷 祐介
〃 田中 正剛
〃 福井 浄
〃 まつお正秀
〃 山口 英治
衆議院小選挙区選出議員の選挙区の区割り改定において、市の区域を分割しないことを求める意見書(案)
衆議院小選挙区選出議員の選挙区間における人口較差の是正措置として、平成28年5月27日に「衆議院議員選挙区画定審議会設置法及び公職選挙法の一部を改正する法律」(平成28年法律第49号)及び衆議院議員選挙区画定審議会設置法施行令の一部を改正する政令(平成28年政令第228号)が公布され、平成27年の国勢調査結果に基づき、衆議院議員選挙区画定審議会(以下「審議会」という。)において暫定措置としての選挙区の改定案の作成作業が進められているところである。
また、西宮市と芦屋市で構成される兵庫第7区についても、選挙区の改定案の対象とされているため、昨年行われた審議会から関係都道府県知事への意見照会においても西宮市域を分割しないよう配慮すべき旨、兵庫県を通じて回答したところである。
一方、平成28年12月22日に審議会で決定された「区割り改定案の作成方針」によれば、市町村の区域は分割しないことを原則としつつも、各選挙区の人口基準(平成27年人口と同32年見込人口)に適合させることができない場合には、市区町村の区域を分割するとされている。
西宮市は町村合併を経て現在の市域となり、南部と北部とが70年近くにわたり一体となって市政運営を進めており、衆議院小選挙区選出議員に西宮市域全体の事情を把握していただくことによって、施策が円滑に進められてきたものと考えている。
このような中で、仮に市域内で選挙区が分断されるようなことがあれば、経済圏、生活圏の崩壊に繋がり、市民の混乱ひいては市政に大きな支障を及ぼすことは明白である。
兵庫第7区は、市域を分割することなく平成27年人口基準に合致した人口較差の是正が可能であり、同32年見込人口による選挙区の区割りについては、兵庫県内全体で調整すべきものと考える。
よって、改定案の作成については、下記の事項を十分考慮したうえで、慎重に行うことを強く要請する。
記
1 市域を分割して改定案を作成することは、市民及び市政に大きな影響を与え混乱を生じさせることから、何としても避けること。
2 小選挙区から衆議院議員を選出することは、地域の代表者として地域の実情に応じた住民意見を国政に反映することであり、選挙区の改定は単なる人口の数合わせのために分割することがないよう、歴史的経緯、経済圏域、文化圏域及び生活圏域を十分考慮し、兵庫県内全体で区割りの改定を行うこと。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成29年2月 日
西宮市議会
(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
兵庫県知事
(衆議院議員選挙区画定審議会会長)