平成16年9月(第6回)定例会
平成16年9月17日 (一般質問)
栗山雅史 (甲雄会)
(1)西宮市政に対する評価と今後の展望について
〜次期市長選挙にご出馬を表明された山田市長に問う〜
ア 山田市長は4年前に西宮市長選挙に勝利し、行政を執行するリーダーという立場になられました。市長ご自身が4年前に掲げられた選挙公約について、現在振り返ってみてどのように思われるか。また、第3次総合計画をもとに掲げられた政策を中心に推進してこられたと思いますが、この4年間で実施してこられた政策について総括して頂きたい。またその政策個々の達成度についてはどうか。その達成度についてどう思われるか。さらに達成できなかった政策にはどのようなものがあるか。
イ 市長選にご出馬を表明されました山田市長には、次期市長選挙において是非とも「ローカル・マニフェスト」を導入して頂きたいと思いますが、いかがでしょうか?従来のような選挙公約は、政策目標に具体性がなく、その結果達成度を測ることが容易でないので、推進してこられた行政執行の評価を困難にさせていると思います。市民は掲げられた政策の100%が実現するものだと期待しますし、結果その掲げた政策が「できていない」と感じることになれば、市政に不信が募ります。
現在のような財政状態では、必ずしも全ての市民が満足いくような施策が行えるとは思えません。ですので、ローカル・マニフェストの中で、次の4年間で実施したい政策の「数値目標、期限、予算・財源、工程(ロードマップ)」を明確にし、市民にとっては苦い政策になるかも知れないが、政策の優先順位を決定し、「やれることと、やれないこと」、「やりたいことと、やらないこと」を明らかにすることが重要と考えます。そしてそれが市政の信頼を回復するものに繋がると思います。
一方、市長と同じく民意で選ばれた議員(議会)も、今まで以上に市長の掲げる政策に対し、議論をより活発に、真剣にやらなければならないと思います。その結果、首長と議会の「より良い緊張感のある関係」が築けることになると考えます。
さらに職員にとっても、ローカル・マニフェストによって政策が具体化されれば、その政策は首長自身が掲げた政策であり、かつそれが支持されて当選されたという事実があるので、行政執行に対する安心感を持つことができると思います。そして、政策執行機能としての職員の意識と行動がさらに良い方向に変わると思います。
昨年の統一地方選挙以降、全国の都道府県・市町村の首長選挙で数多くの候補者がローカル・マニフェストを掲げ、首長となりその成果を発揮しています。4年間、西宮市政のトップとして活躍された山田市長にも、その先駆者となって頂き、さらなる西宮市政の発展のために尽力できる体制を整えて欲しいと願っています。
西宮市は大変厳しい財政状態です。今後の行政執行はより緻密で、かつ大胆に実施せねばなりません。ローカル・マニフェストを導入すれば大きな効果を発揮すると思うのですが、その取組みの可能性についてお聞かせ下さい。また取組むならば、その意気込みについてもお聞かせ下さい。さらに、市長再選後を想定した今後の西宮市政の在り方についてどうお考えか、お聞かせ下さい。