平成12年9月(第6回)定例会
平成12年9月8日 (一般質問)
森池豊武 (新世紀の会)
(1)西宮市の予算執行上の問題点について
─都市復興局における需用費等の執行に関する監査委員の調査報告書の問題提起を受けて─
ア 都市復興局の国庫補助事業事務費の執行において補助金の9割以上が目的外に流用されていることは、明らかに「補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律」に違反している。補助金を返還すべきであるが、どうするのか。また法令違反の責任をどう取るのか。
イ ほぼ全庁にわたる予算の流用は、地方自治法220条の2(予算流用の禁止規定)違反である。このような事務執行が慣行化していることをどう認識しているのか。
議会で議決された予算が予算どおりに執行されず、予算の流用により「ウラ予算」が横行している現状は、地方自治法210条(総計予算主義の原則)に違反している。地方自治行政の根幹となるルールが守られていない現状は極めて憂慮すべき事態である。市民および議会にどう説明しどの様に改善するのか。
ウ 財政が窮乏し市民に負担を求めている行政が、使い切れないほど大量の用紙を高額な値段で購入し、在庫管理も行っていない実態は税金の無駄遣い以外の何ものでもない。不適切な事務執行で市民に与えた損失をどの様に補填するのか。市民に負担を求める前に、違法・不当・非効率的な事務執行が行われていないか、無駄はないか等、早急に行政の総点検を行うことが求められている。そのことについて、どう考えるか。
エ 購入した物品は西宮市の公有財産であり、その管理・使用は法令・規則に照らして厳正に行われなければならない。しかし、購入し検収した物品が西宮市役所に存在せず、業者にプールされている実態は「ヤミ契約」、公金横領、公文書虚偽記載等の犯罪を構成するものである。行政と業者の癒着なしにはこのようなことは起こり得ない。かかる実態をどのように認識しているか。また、責任をどう取り、どの様に改善していくのか。