請願第12号 日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める意見書の提出を求める請願
請願第12号
野口 あけみ
一色 風子
佐野 ひろみ
請願第12号
令和7年2月26日受理
日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める意見書の提出を求める請願
紹介議員 野口 あけみ
一色 風子
佐野 ひろみ
請願趣旨
2017年7月7日、核兵器禁止条約が歴史的に採択され、2021年1月22日に発
効しました。現在、国連加盟国の過半数に迫る94か国が署名、73か国が批准と、着実
に参加国が増えています。
核兵器禁止条約は、核兵器について破滅的な結末をもたらす非人道的な兵器であり、国
連憲章、国際法、国際人道法、国際人権法に反するものであると断罪して、これに「悪の
烙印」を押しました。条約は、開発、生産、実験、製造、取得、保有、貯蔵、使用とその
威嚇にいたるまで、核兵器に関わるあらゆる活動を禁止しています。条約は、被爆者や核
実験被害者への援助をおこなう責任も明記しています。核兵器禁止条約は、被爆者ととも
に私たち日本国民が長年にわたり熱望してきた核兵器完全廃絶につながる画期的なもので
す。この核兵器禁止条約の規範力を強化し、核兵器の使用を防ぐことがつよく求められて
います。
2022年2月24日、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナへの軍事侵略に合わせ
て、「ロシアは世界で最も強力な核保有国の一つだ。わが国を攻撃すれば自国は壊滅し、
悲惨な結果になる」と核兵器による威嚇をおこないました。その後も繰り返し核使用の脅
迫をおこないながら侵略を続けています。 また、パレスチナのガザ地区でジェノサイド
をおこなっているイスラエルは、閣僚がガザへの核兵器使用を「選択肢」と発言しました。
これらは、核兵器の使用・威嚇を禁じた核兵器禁止条約に明確に違反するものです。
2024年10月11日、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和
賞を受賞しました。被爆者の皆さんが自らの体験、証言を通して核兵器の使用をタブーと
する世界的な規範の成立に貢献したとノーベル委員会はたたえています。今年は被爆80
年です。いまこそ、唯一の戦争被爆国として、日本政府がただちに条約に参加することを
求めます。
2025年1月現在、697地方議会(全自治体の39%)、兵庫は12議会(県内自
治体の29%)が、「日本政府に条約参加を求める意見書」を採択するなど、日本政府に
条約批准を求める世論は大きく高まっています。
西宮市は1983年12月「平和非核都市宣言」を採択しました。多くの自治体は「非
核平和都市」ですが、西宮市は「平和非核都市」としています。戦争を体験し、何よりも
「平和」を大切に守りたい、そのためには世界から核兵器をなくそうという熱い願いから
「平和非核」としたと聞いております。西宮市議会からもぜひ政府に核兵器禁止条約参加
を求める意見書を提出してください。
請願事項
1 平和非核都市宣言の西宮の市議会として、日本政府に核兵器禁止条約への署名、批准
を求める意見書を提出してください。
請願者 西宮市末広町
新日本婦人の会西宮支部
支部長 松尾 玲子