請願第17号 国に対し「沖縄戦戦没者の遺骨等が混入した土砂を埋立てに使用しないことを求める意見書」の提出を求める請願
請願第17号
一色 風子
野口 あけみ
よつや 薫
請願第17号
令和3年12月3日受理
国に対し「沖縄戦戦没者の遺骨等が混入した土砂を埋立てに使用しないことを
求める意見書」の提出を求める請願
紹介議員 一色 風子
野口 あけみ
よつや 薫
請願趣旨
沖縄県では、太平洋戦争末期に住民を巻き込んだ悲惨な地上戦が行われ、多くの尊い命
が失われました。沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園内にある平和の礎には、昨年6月時
点で沖縄戦で亡くなった24万1,593人の氏名が、国籍や軍人、民間人の区別なく刻
銘されています。摩文仁を中心に広がる沖縄本島の南部地域は、昭和47年(1972
年)の沖縄の本土復帰に伴い、戦跡としては我が国唯一の国定公園に指定されましたが、
同地域には、沖縄戦で犠牲となった民間人や兵士の遺骨が残されており、戦後75年が経
過した今でも戦没者の遺骨収集が行われています。しかし、普天間飛行場移設に伴う辺野
古沿岸部の埋立てについて沖縄本島の南部地域の土砂が使用される可能性がいま、指摘さ
れています。戦争で亡くなった人々の遺骨がなお残されている場所を掘り起こし、その土
砂を埋立てに使用することは、人道上許されることではありません。また、平和の礎に刻
銘されている犠牲者は沖縄県民のみでなく、戦争の犠牲は全国に及んでおり、遺骨収集は
日本全体で取り組むべき問題です。
つきましては上記の趣旨をふまえ、国に対して下記の項目の意見書を採択してください。
請願事項
次の2点を地方自治法第99条の規程による意見書として国に提出すること。
1 沖縄戦の戦没者の遺骨等が混入した土砂を埋立てに使用しないこと。
2 日本で唯一、住民を巻き込んだ苛烈な地上戦があった沖縄の事情に鑑み、戦没者の遺
骨収集の推進に関する法律に基づき、政府が主体となって戦没者の遺骨収集を実施する
こと。
請願者 大阪府茨木市天王1丁目
西尾 慧吾