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件名

請願第6号 むつみ保育所・むつみ児童館・芦原保育所統合施設整備事業計画についての請願

請願番号

請願第6号 

付託委員会

付託委員会
教育こども

議決結果

議決日
平成27年9月16日
議決結果
不採択

紹介議員

庄本 けんじ
一色 風子
岩下 彰

内容

請願第6号

平成27年9月4日受理

むつみ保育所・むつみ児童館・芦原保育所統合施設整備事業計画についての請願

            紹介議員  庄  本  け ん じ
                  一  色  風  子   
                  岩  下 彰

   請願趣旨
 西宮市は「むつみ保育所・児童館と芦原保育所を移転、合築し、耐震化を図る」計画について保護者に説明会を行ってきましたが、保護者からは毎回、「200名を超す規模の中での保育について安全は守れるのか」という不安や、「子供たちにとってのメリットは何か」という疑問が表明されてきました。
 私たちは3月議会に「むつみ・芦原保育所の合築計画についての請願」を提出しました。議会では、保護者の不安な気持ちはもっともであり、西宮市は保護者に対して説明責任を果たすべきだというご意見をいただき、請願事項である、「@計画を急いで進めるのではなく、保護者や保育関係者の意見を聞き、安心して預けられるよう保育所の整備をしてください。A芦原保育所の簡易耐震化は早急に行ってください。」を全会派一致で採択いただいたところです。
 ところがその後の説明会でも、保護者からの「なぜ、統合する必要があるのか」「統合するメリットは何か」「子供にとってメリットはあるのか」という質問に対して、「特別保育等の実施をしていく」「さまざまな施設との連携を図っていく」「人数が多いことで豊かな人間関係が築ける」と、統合とは直接関係のないことや統合しなくても達成できる課題の説明を繰り返し、私たちの疑問や不安に真摯に向き合っていただいていません。
 また、平成20年に厚生労働省が告示した保育所保育指針には保育所の役割として「入所する子どもを保育するとともに、(略)入所する子どもの保護者に対する支援を行う役割がある」と書かれており、西宮市の「子ども・子育て会議」の委員でもある学識経験者を含む「保育所最低基準条例化研究会」の提言では、「すべての子どもと保護者を把握するには100人を上限とすべき」としています。このことは、子供と保護者と保育士にとって、200名を超す規模の保育所を作ることに、西宮市が説明するようなメリットがあるのか疑問があることを明らかにしています。
 保育士からは、「子供一人一人を大切にした保育ができるのか」「子供の主体的な活動を保障できるのか」「安全は守れるのか」という不安の声が出されていると聞いています。保育士が不安に思う保育所に、保護者は安心して子供を預けられません。
 西宮市が6月に行ったパブリックコメントでは、600通を超える意見が寄せられ、その大多数が反対意見だったとのことです。
 今、公共施設のあり方の見直しや統合整備事業が進められていますが、市民の利用している場所、子供が過ごしている場所の整備については市民の意見を聞くべきだと思います。今後の西宮市を支えていく子供たちの施設を、効率化を理由に統合することは、西宮市にとって利益になるとは思えません。
 2015年3月に策定した「西宮市子ども・子育て支援事業計画」の基本理念には、「子どもや子育て世代の思いや意見を尊重するまちをめざす」と書かれています。また、子ども・子育て支援新制度は「質の高い教育・保育の提供」を推進するとしています。西宮市は、今まで行ってきた保育の質を守り、未来の子供たちにも同じ保育が受けられるような保育所の規模を考えるべきだと思います。今、200名の規模の保育所を作ることは40年、50年先までの子供たちに影響を与えることになります。子供たちのために、胸を張って残せる保育施設を整備するべきです。
 以上の理由から、この統合計画は見直すべきだと思い、次のように請願いたします。
 なお、3月議会で採択いただいた請願事項のうち、芦原保育所の簡易耐震化については、西宮市から、9月の連休に行うとの説明がありました。

   請願事項
1 子どもが安心して過ごせるように、保育所の耐震化を早急に進めてください。
2 むつみ保育所・むつみ児童館、芦原保育所を一箇所に統合するのではなく、現状の保 育を守り、子どもが安心して過ごせる100名規模の保育所整備を早急に考えてくださ い。

                請願者 西宮市両度町
                    早 田 美保子
                       ほか4,743名

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