意見書案第6号 議決第41号
平成23年9月21日議決原案可決
脳脊髄液減少症の診断・治療の確立を求める意見書提出の件
上記意見書案を次のとおり西宮市議会会議規則第14条第1項の規定により提出する。
平成23年9月21日提出
提出者 西宮市議会議員 今村 岳司
〃 大石 伸雄
〃 岩下 彰
〃 大川原成彦
〃 澁谷 祐介
〃 嶋田 克興
〃 野口あけみ
〃 花岡ゆたか
〃 山田ますと
〃 吉岡 政和
脳脊髄液減少症の診断・治療の確立を求める意見書(案)
脳脊髄液減少症は、交通事故やスポーツ外傷等の身体への強い衝撃が原因で、脳脊髄液が漏れ減少することによって引き起こされ、頭痛、めまい、耳鳴り、倦怠感等、多種多様な症状が複合的に現れるという特徴をもっている。
一昨年4月、厚生労働省より本症とわかる前の検査費用は保険適用との事務連絡が出されたが、これは、地域によって異なる対応を是正するものであり、本症の治療に有効であるブラッドパッチ療法については、いまだ保険適用されず、高額な医療費負担に、患者及びその家族は、依然として厳しい環境におかれている。
平成19年度から開始された「脳脊髄液減少症の診断・治療の確立に関する研究」事業(当初3年間)は、症例数において中間目標100症例達成のため、事業を継続して行い、昨年8月に中間目標数が達成された。その後、収集した症例から基礎データをまとめ、診断基準を示すための中間報告が本年5月31日に提出された。今後は、直ちに診療指針(ガイドライン)の策定及びブラッドパッチ療法の治療法としての確立を図り、早期に保険適用とすべきである。また、本症の治療に用いられるブラッドパッチ療法を学校災害共済、労災、自賠責保険等の対象とすべきである。
よって、国におかれては、脳脊髄液減少症の診断及び治療の確立を早期に実現されるよう下記項目について強く要望する。
記
1 脳脊髄液減少症の診断・治療の確立に関する研究事業においては、速やかにブラッドパッチ療法を含めた診療指針(自家血硬膜外注入)を脳脊髄液減少症の治療法として確立し、早期に保険適用すること。
2 脳脊髄液減少症の治療(ブラッドパッチ療法等)を災害共済給付制度、労働者災害補償保険、自動車損害賠償責任保険の対象に速やかに加えること。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成23年9月 日
西宮市議会
(提出先)
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
文部科学大臣
厚生労働大臣
国土交通大臣